両替ではなく海外キャッシングで得をする

昔は海外旅行に出かける際に現金を旅行先の通貨に両替することが普通だったのですが、最近はクレジットカードなどの普及によって、外貨であっても旅行先で現金を持ち歩く人は少なくなりました。

ホテルの支払いも、店舗での買い物も、クレジットカード一枚で済ませてしまえるからです。ですが、やはり全ての宿泊先や露店などでカード決済ができるというわけではないので、旅行先の国の貨幣はいくらか持ち歩いておく必要があるでしょう。そんなわけで、今もなお、日本円を外貨に両替してから旅行を楽しむ人は多いのです。

……が。実は、キャッシング機能のついているカードをお持ちなら、わざわざ日本円を外貨に両替するのはちょっと損なのです。どういうことなのかご説明しましょう。

国内で日本円を外貨に両替するとき、両替手数料というものが発生します。両替する金額に対して○％という形で付随されます。これが一般的には平均３％だと言われていますので、こちらで計算することにします。

それに対して、海外でキャッシング機能付きのクレジットカードを使い、外貨を日本円で「キャッシング」したとしましょう。そこに発生するのは、一般的なＡＴＭ手数料（ＡＴＭを利用した場合）２１０円と、借りたお金に対する利息（年利は最高でも１８．０％）です。

もし、日本円にして１０万円分を外貨に交換したとき、両替とキャッシングでは断然キャッシングのほうが有利になります。

【両替】
１００，０００円＋３,０００円（１００．０００円の３％の手数料）＝１０３,０００円が必要

【海外でキャッシング】
１００，０００円＋（１００，０００×１８．０％÷３６５日×２１日間）＋ＡＴＭ手数料２１０円＝１０１,２４５円が必要
※２１日間のキャッシングを想定して計算しています。

両替よりも海外キャッシングを利用したほうが、１,７５５円お得だということがわかっていただけるのではと思います。

海外にはクレジットカード会社と提携しているＡＴＭ機自体も沢山設置されています。ですので、困った時でもＡＴＭを探してすぐに外貨をキャッシングすることが可能です。重たい外貨を日本から持っていくよりも、カード一枚を上手に使うことで、旅行中は軽々と楽しむことができます。

しかしながら、全く外貨なしで海外へ旅行へ行かれるのも不安が残ると思いますので、必要最低限の額くらいは、両替して持って行くほうが無難かもしれませんね。